FIREについて調べ始めた頃、僕は「FIRE=完全に働かない生活」だと思っていました。だから必要資産を計算して9,000万円という数字が出たときは、正直「無理では?」と感じたんです。
でも、FIREにはいくつかの型があると知ってから、見え方が変わりました。自分に合う型を選べば、目標はかなり現実的になります。
FIREの主な4類型
Fat FIRE(ファットFIRE)
生活水準を落とさず、ゆとりある支出を資産収入だけでまかなうスタイル。25倍の法則で計算すると必要資産は1億円超えになりがちで、正直、僕のような普通の会社員には一番遠い型です。
Lean FIRE(リーンFIRE)
支出を切り詰めたミニマル生活前提で、少なめの資産で達成する型。年間生活費200万円なら5,000万円程度が目安です。達成しやすい反面、医療費やインフレみたいな想定外に弱いのが怖いところ。攻めた節約が一生続く覚悟が要ります。
サイドFIRE
資産収入に加えて、好きな仕事の副収入で生活費の一部をまかなう型です。たとえば生活費360万円のうち120万円を副収入で稼げれば、資産がカバーするのは240万円分。必要資産は6,000万円まで下がります。
僕が今のところ狙っているのはこれです。「完全に辞める」より「嫌な仕事を断れる状態」のほうが、自分の望みに近い気がしています。
バリスタFIRE
パートタイムなどで雇われ続けて社会保険を確保しつつ、不足分を資産収入で補う型。カフェ店員として週数日働くイメージからこの名前だそうです。日本だと、会社の健康保険・厚生年金に入れるかどうかで社会保険料の負担がかなり変わるので、この「社会保険を確保する」という視点は調べていて盲点でした。
4つの型をまとめると
| 類型 | 労働 | 必要資産の目安 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| Fat FIRE | なし | 非常に多い | ゆとり重視、最難関 |
| Lean FIRE | なし | 少ない | 節約前提、リスク耐性低め |
| サイドFIRE | 好きな仕事 | 中程度 | 自由と収入のバランス型 |
| バリスタFIRE | パートタイム | 中程度 | 社会保険を確保できる |
調べてみて思ったこと
- 完全リタイアは「収入ゼロの期間が数十年続く」計画。若くしてFIREするほど、実はリスクの高い選択なんですよね
- 副収入のインパクトは金額以上です。月10万円の副収入は、25倍換算で3,000万円分の資産に相当します。3,000万円貯めるのと月10万円稼ぐの、どちらが現実的かと考えると……
- 型は途中で変えられます。まずサイドFIREを達成して、資産が育ったら完全FIREへ、という段階的な計画もアリです
FIREは「全か無か」ではなくグラデーションでした。自分が許容できる労働量と生活水準から逆算すると、目標が具体的になります。
資産形成の実践編はS&P500の積立だけでFIREできるのか計算してみた話に続きます。
※本記事は僕が調べたことの整理であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。