FIRE後の取り崩し、どうやるのが正解?定率法・定額法と「出だし暴落」リスクを調べてみた

FIREの情報って「どう貯めるか」の話がほとんどで、僕もずっとそっちばかり考えていました。でもあるとき「達成した後、どう取り崩すんだ?」と気になって調べてみたら、これが想像以上に奥が深かった。取り崩し方しだいで資産の寿命が全然違うんです。

定額法と定率法

定額法: 毎年同じ金額を取り崩す

毎年決まった金額(例: 400万円)を取り崩す方法です。4%ルールの元になったトリニティスタディも、この方式(初年度4%+インフレ調整)で検証されています。

  • 良い点: 生活費が安定する。計画が立てやすい
  • 怖い点: 暴落中でも同じ額を売るので、資産の目減りが加速する

定率法: 毎年の残高の◯%を取り崩す

毎年の資産残高に対して一定比率(例: 4%)を取り崩す方法。

  • 良い点: 理論上資産がゼロにならない。下落時は取り崩し額も自動で減る
  • 怖い点: 生活費が毎年変動する。暴落時は生活水準を下げる必要がある

調べた感じ、実務的には「基本は定率、ただし最低ラインの金額は確保する」みたいなハイブリッド型もよく知られているようです。

一番怖いのは「出だしの暴落」——収益率配列リスク

取り崩しについて調べていて、一番「これは知らなかった」となったのがこれです。収益率配列リスク(シークエンス・リスク)

同じ平均リターンでも、リタイア直後に暴落が来るか、後半に来るかで資産の寿命がまったく変わるんです。

理由を理解して腑に落ちました。取り崩し中の暴落は「安値で多くの口数を売る」ことを意味していて、売った分はその後の回復に参加できない。積立期の暴落が「安く買えるチャンス」なのと、ちょうど正反対なんですね。同じ暴落なのに、立場が変わると意味が逆転する。

対策として知られている方法

  • 現金クッション: 生活費の2〜3年分を現金・短期債で持っておき、暴落時は株を売らずに現金から取り崩す
  • 取り崩し率を下げる: 3〜3.5%スタートにして序盤の売却圧力を減らす
  • 支出に可変部分を残す: 旅行などの裁量支出を「暴落時は削れる枠」として持っておく
  • サイドFIRE: 副収入がある型なら、暴落時に取り崩しを止める・減らす選択ができる

僕はこれを知ってから、「完全FIREよりサイドFIREのほうが出口でも有利」という気持ちがさらに強くなりました。

日本でやる場合に考えておくこと

  • 税金: 課税口座の売却益には約20%かかります。NISA口座と課税口座、どちらから先に取り崩すかで手取りが変わるので、口座の順序も設計要素になる
  • 為替: 米国株資産を円の生活費に換える以上、円高のときは同じ生活費のために多くの口数を売ることになる。現金クッションを円で持てば、この緩和にもなる
  • 年金までのブリッジ: 公的年金の受給開始までを資産で乗り切り、受給後は取り崩しを減らす2段階設計が現実的そう

まとめ

  • 取り崩しの核心は「リタイア直後の数年間をどう守るか」だった
  • 定率か定額かの選択だけでなく、現金クッションと支出の柔軟性が効く
  • 出口を考えるほど、サイドFIRE型の強さが際立つ

まだFIRE達成前の僕ですが、出口を知ってから逆算すると、貯め方の考えも変わってきました。「貯める・増やす・取り崩す」はセットで設計するものみたいです。

※本記事は僕が調べたことの整理であり、特定の投資行動や取り崩し方法を勧めるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。